母の妊娠談
僕の両親が、戌の日のお祝いを
持ってきてくれた。
せっかくやし、夕食を一緒に。
僕が母親の腹の中にいたときの、
壮絶なエピソードを聞いた。
母は、つわりが終わることが無かったらしい。
しかも、吐きづわりで何度もえづいていた。
魚の匂いが駄目で、スーパーの鮮魚コーナーに近寄れんかったほど。
産前休に入ってからは、
父の実家に通い、内職を手伝いながら、
ご飯を一緒に食べたりしていたらしい。
臨月になると、母は、母の実家へ。
なかなか陣痛は起こらない。
ところが突然、夜に破水。
慌ててタクシーを呼んで、病院へ。
点滴を受けて、何とか窮地を凌いだらしい。
母も、頑張ってたんやなぁ。
妻にもこれから、難所が訪れるやろう。
少しでも支えになれるように、
僕も頑張らなあかんな。