桜が満開
桜が見頃を迎えている。
今年は歩きながらのお花見、
敷物をしいての宴会は控えなあかん。
春の風物詩が今年も見られないのは残念やけど、
早く元に戻るように、今は我慢。
と、遠方の桜の木の下で女子高校生くらいの数名が歓声をあげていた。
両手を皿にして、桜から舞い落ちる花びらを受け止めようとしている。
桜の木の周りをくるくる回りながら、はしゃぐ姿は、巫女の演舞のよう。
そこに違和感を覚えた。
なんでや、あの桜だけ、花びらがよく落ちる。
近づいてみると、謎が解けた。
二羽の雀が、戯れていた。
雀が桜から出たり入ったりするたびに、
花びらがはらはらと落ちる。
美しい光景やった。
心を震わせるものは、案外身近にあるんやなぁ。