ろおどおぶぱぱ

子を宿し妻に寄り添う夫コパの日記

妻との別居その2

朝起きて、思った。

なんや、この重力の重さは!

這いつくばってトイレへ。

戻ってまた布団にもぐりこむ。

寒いし、頭も痛い。

こんなんで職場へ行けるんか?

何回かアラームが鳴る。

鳴っては消し、を繰り返す。

最終アラームが鳴ったとき覚悟した。

熱を計る。


37度6分。

あ。熱あるやん。

急いで、職場に電話して、休むことを伝える。

上司はこっちは任せとき、と言ってくれた。

感謝して、電話を切る。


「帰り、電話してね」

寝床から妻の声。

無理、あかんわ、熱出てしもた。

「何度?」

7度6分。

「マジで!」

寝床が騒々しくなっていくのと対照的に

僕の意識は薄くなっていった。


おぼろげな意識の中で、妻の声がする。

「すごい荷物やねんけど」

義母が何かを言っている。

そうや、今日は戌の日。

腹帯を神社に祈祷してもらいに行くんや。

行ってらっしゃいも言えず、

また、意識がなくなった。


目覚めると、12時前。

妻からメール。

『病院に行って薬もらいや。

お母さんとこにいるからね』

妻は実家に避難したらしい。

病院、何時までやろ?

検索をすると、12時まで。

あと5分。

この体調では、車も自転車も危険。

ましてや徒歩では倒れてしまう。

病院に行くのはあきらめる。

熱を計った。


38度6分。

アウトなやつやん!

インフルエンザか、コロナなんか?

でも、濃厚接触してないし、

道の駅では必ず消毒してたし…。

とりあえず、医者に行けん分、自力で回復せんとあかん。

麻黄湯を飲んで寝た。


ドアが開き、妻の声。

「大丈夫?

食べ物と飲み物置くからね。

何か欲しかったら電話してね」

すぐにドアは閉まった。

のを、朦朧とした脳に記憶している。


夕方、トイレに起きる。

絨毯の上はやはり体が痛い。

玄関の荷物も取り、キッチンへ。


OS1、欲しかったやつやん。

菓子パン、食べやすいやつやん。

おかゆ、レンチンですぐ食べれるやつやん。


LINEには冷蔵庫の苺も腐るから食べてとあった。

神社で御祈祷を受けた帰りに寄ってくれたらしい。


職場に連絡をとり、明日も休む旨を伝える。

掛布団をかついで、寝床へ。

LINEの返事におめでとうと打って、寝た。


夜に、父親から電話。

PCR検査を受けるように言われた。

早い方がいい、何なら救急車を呼んででもと。

味覚も、呼吸器官も正常やし、違う。

今は検査より治療してほしい。

これがコロナなら、みんなコロナや。

父親の心配症にも困ったもんや。

×

非ログインユーザーとして返信する